■人生の基本ともいえる3つの発想
ビジネス、あるいは仕事の基本とは何でしょう。
3つ挙げられます。
1)自己投資を図り、自立(自律)的に成長し続ける、
2)ステージ(役割・立場)に応じ、適切に立ち回る人になる、
3)責任者が不明確だが皆が困っていること(仕事)に、
積極的かつ中心となって動く(その姿勢を持つ)。
3つは仕事の基本であると同時に人生(生き方)の基本とも言えます。
いくつになっても輝き続けるための「人生の骨太指針」たりうると思いますが、
いかがですか。
■自由だからこそ、あなたの真剣度が問われる
1)自己投資を図り、自立(自律)的に成長し続ける。
学びは学校卒業と同時に終わるものではありません。
というより、卒業以降が本格的学びの段階。
在学中は「これが範囲ですよ」と指定されますが、
社会人となれば「勉強する・しない」含め選択は自由。
どういった領域にどの程度まで踏み込むか、
決めるのは全て自分です。
こんなデータがあります。
財団法人出版文化産業振興財団が
「現代人の読書実態調査」(注)を行ったのです。
読書は学習であり自己投資の一つ。
しかしながら成人男女に1ヶ月の読書量を聞くと、
「1冊以下」が52.9%と半数超え。
更には「0冊」という回答が23.7%と、
何と4人に一人が全く本を読んでいません。
読書だけが自己投資ではありませんが、
比較的ハードルの低い自己投資たる読書すらこのような状況です。
人としての磨き含め、成長し続けるには
自己投資を通じた継続的スキルアップが不可欠。
あなたの目指すゴールがどこにあるか。
おぼろげでも構わないと思います。
まずは考える。
その上で、そこにたどり着くために何が必要か、
それをどの順番で強化するか検討し、
着実にステップアップにつなげて欲しいと思います。
その際、以下記事も参考となれば幸いです。
◎お金をどのように自分に投資すべきか
■進んでするのが人の上、真似してするのが・・・
2)ステージ(役割・立場)に応じ、適切に立ち回る人になる。
2つ目が状況に応じた立ち回りです。
職場には色々な年齢・立場・役職の方がおります。
古株の方もいれば新人さんも。
他社からの出向者がいるかもしれません。
明確なルールはないとしても、
年配者には年配者の、
新人には新人の役割が暗黙の内に期待されます。
自分が「今の職場でどのような役割を演ずべきか」考え、
人(上司等)に指示される前に積極的に
その役割を果たそうというのが意味するところ。
このように振る舞うと気づきが多く、
周りから高い評価も得られます。
もちろん試行錯誤はあるでしょう。
良かれと思って行ったことが、結果的にマイナスと
なることがあるかもしれません。
それも気づきの一つです。
その上、それら経験はあなたの貴重な財産になります。
もちろんこのような姿勢を継続すれば、
あなたの思いが周りに確実に伝わりますから、
あなたのファン、増えますよ(笑)。
「進んでするのが人の上、真似してするのが人の中、
言われてするのが人の下、言われてせぬのが人の屑」
という言葉があります。
今置かれた環境であなたに何が求められているか、
このタイミングに自問自答してはいかがでしょうか。
■「ちょっとだけ背伸び」があなたの成長を加速する
3)責任者が不明確だが皆が困っていること(仕事)に、
積極的かつ中心となって動く(その姿勢を持つ)。

3つ目は「担うべき仕事の捉え方」です。
図は会社における仕事(業務)の割り振りをイメージしたもの。
ビジネス推進にはさまざまな取り組みが必要であり、
効率化目指して会社はそれらを分割し責任者を定めます。
一般にその単位が部門(組織)。
図のABCなどは、例えば開発、営業、総務などに
置き換えていただくと分かりやすいでしょうか。
ポイントは図の斜線(ブルー)部分です。
ビジネスは絶えず変化します。
組織発足時に想定していなかった仕事、
あるいは新たなビジネスに挑戦する中で発生してくる仕事、
更には人の異動・増減などにより対応が必要となることも出てきます。
結果、
「明確な担当(責任者)は決まっていないが、しなければならない仕事」
というものが発生します。
それが斜線部分の示す意味。
その仕事の重要度が増し、
会社として見過ごせない状況になれば
担当部門あるいは担当者が決められます。
言い方を変えれば、
それまでは「はみ出し仕事」の状態にあるわけです。
この「はみ出し仕事」に自ら進んで取り組む、
そういった姿勢を意識しましょうという考え方です。
■あなたを飛躍させる「はみ出し仕事」
自分に元来割り振られている仕事を
きちんとこなすのはある意味当然。
その上でこういった責任者が明確でない仕事に
チャレンジしよう、という発想です。
目的はただ一つ。
もの凄く成長できるから。
「はみ出し仕事」ですからそもそもルールがありません。
故にどのようにすればその「はみ出し仕事」が組織に馴染むか、
考えなければなりません。
色々な部門が絡めばその調整も必要となるでしょう。
しかしながらそこで経験する全てがビジネススキル向上に直結し、
あなたを飛躍させる踏み台となるのです。
加えて一定の成果につながれば皆に感謝されること間違いなし。
評価だって高まります。
ですから、
「はみ出し仕事」に気づいたら、皆が困っていると感じたら、
ぜひあなたが中心となり積極的に解決にチャレンジしてみませんか。
実践を通じ磨かれるスキルほど
自信につながるものはありません。
以上、ビジネスの基本・仕事の基礎を3つ挙げました。
この3つ、ベースと言いながら、
年齢・立場に関係なく人として必要なことと思います。
いかがですか・・・。
(注)「現代人の読書実態調査」詳細は下記から確認願います。
http://www.jpic.or.jp/press/docs/2009JPIC_research_R.pdf
■以下記載も合わせてご覧ください!
「会社の規則に不満があります!どう向き合えばいいですか?」
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