会社の規則に不満があります!どう向き合えばいいですか?

■番人として、労働基準監督署があるけれど・・・

会社に対し、
不満を強く持つ方もいると思います。

上司とのコミュニケーションに関する不満は距離を少しずつ縮め、
解決目指すとして、規則に満足できない場合、
どうすればいいでしょう。

働き手の権利を労働基本権と言います。
法律で明確に保障されている権利です(注1)。

ですから例えば長時間労働など、明らかに法律に反する場合、
監督行政機関である労働基準監督署などに
相談することも可能です。

しかし会社・労働者双方の言い分が噛み合わないケースとなれば、
「民事不介入」の原則から最後は裁判に
行きつかざるを得なくなります。

更にやっかいなのが
グレーゾーンに対する不満。

休暇が取りにくい、福利厚生制度を自由に使わせてもらえない
といったものは、主観(それをどう感ずるか)が入るだけに解決目途が立たず、
当事者にとってストレスが溜まる一方、となるケースもあるでしょう。

そのような状況にどう対処すべきか、
悩ましいですね。

■周囲を味方につけるが勝ち!

結論から申し上げます。
会社をうまく味方につけましょう。

職場のメンバー(特に上司)と上手に向き合いましょう
ということ。

規則を運営するのは人です。
判断を要する内容の場合、
どこかで必ず人(一般に人事・総務部門や経営層・部門長)が
ジャッジします。

判断する人とあなたの関係が良好であれば、
悪いようにはならないのが世の常、人の常。

人事評価ってご存知ですよね。
成果重視とか360度評価とか、
色々な方法を使って実施されます。

数値化などを通じて可能な限り客観視しようと
努力する会社も多いですが、そうは言っても
最終的にAさん・Bさんの優劣をつけるのは人、つまり主観なんです。

良い悪いは別にそれが現実。
そもそも色々な評価方法があること自体、
人事評価の難しさを物語っています。

上司からすれば、
同じような成果を残した2人の部下がいたら、日頃から
慕ってくれる方を上げたくなるかもしれません(注2)。

■規則に不満があるなら、ステップアップの大チャンス

会社(社会)において主張が通る」とは、
どういう時だと思いますか。

理解された時です。
他はありません。

正しいからってそれが評価(理解)される
とは限りません。

規則を盾にあなたが正論を主張しても、
通らなければただの徒労。

誤解しないでください。
決して“諦めるべき”と言っているのではありません。

あなたは主義主張すべきですし、
積極的に権利を行使すべきです。

その際、「うまく周りを巻き込みましょう」ということ。
ここ、超重要ですからもう一回。

「波風を立てるのではなく、
 周りを味方にしちゃいましょう」ってことです。

それが周りの理解につながります。
周囲を味方につけてしまえば、
例えば規則を変えさせることだって可能です。

必要なら“新ルールを作る”という方法もあります。
時間がかかるかも知れませんが、
あなたの望むゴールにはこの方が余程確実に近づくのではありませんか。

更に言えば、そういった行動は正にリーダーシップ
あなたが全体の音頭を取り一つの成果につなげれば、
そのプロセス、間違いなく高い評価を受けます。

会社の規則に不満があるなら、
自分がレベルアップするチャンスと考え、
周りを巻き込んで解決目指すのが最も賢いかと・・・。

(注1)労働基本権は憲法27条及び28条にて規定されています。
    これを踏まえ、いわゆる労働三法(労働基準法、労働組合法、労働関係調整法)が
    制定されました。

(注2)ここで挙げた人事評価の話は、
    「そういうケースもある」というスタンスでご理解ください。
    沈着冷静に第三者的評価を行う優れた上司(評価者)が
    現実には数多いらっしゃいます。

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