■“オウジュエン”、あなたはご存知ですか???
社会人が持つべき心構え、
これって考え始めるとかなり難題。
マナー、人付き合い、あるいは仕事に対する姿勢など、
本当に多岐に渡ります。
そういった中、敢えて一つ挙げるとすれば、
それは『応授援精神』ではないでしょうか。
初めて聞く言葉かもしれません。
オウジュエンセイシンと読みます。
実は造語。
“受”ではなく“授”という点がポイントです。
意味は、
応援し、かつ授援、つまり支援を授ける精神で行きましょう、
ということ。
応援は、読んで字のごとく支援の声に応じること、
一方の授援とは支援の要請がなくともこちらから積極的に援助しましょう、
という能動的考えです。
だから“授ける援助”なんです。
■「何かお手伝いできることありませんか?」の一声を
人は一人では生きられません。
毎日の食事一つとっても食材を育てる、あるいは獲る人、それを運ぶ人、
そして加工や販売を担う人がいて、初めてそれを口にできます。
地域にしても職場にしても同様に
さまざまな人の支えがあって成り立っているはず。
一方、近年ますます人の結びつきが弱くなってきたと言われます。
都心では隣に誰が住んでいるかさえ分からないケースも。
顔見知りなら気軽にお願いできることも
赤の他人となれば躊躇せざるを得ません。
つまり簡単に応援を依頼できない環境が広がっているのです。
ですからこちらから積極的に「大丈夫ですか」
「何かお手伝いできることありませんか」
と声がけする授援精神が必要となってくるのです。
■情けは人のためならず、巡り巡って・・・
昨今、職場はますます業務が細分化・専門化してきました。
本人でなければ分からない、
という業務が増えていませんか。
それは致し方ないとしても、
だからこそ、困っている人がいたら
こちらから一声かけることが大切。
実際に役立てるかどうかは分かりません。
しかし声をかけられた相手からすれば、
「自分のことを見ていてくれる人がいる」と思えるだけで
大きな安心につながります。
誰もが頼まれればもちろん協力すると思います(応援)が、
周りの人の動きに気を配り、言われなくとも積極的に
声がけ(授援)していけば、より良い関係が構築できること間違いなし。
「情けは人のためならず」という言葉、ご存知でしょう。
この言葉には続きがあります。
「巡り巡って己がため」。
意味は「人を思いやるのは相手のためだけではない。
いつかは巡って自分に返ってくるのだ。だから
自分のための行為でもあるのだ」ということ。
見返りだけを考えた授援は相手に見破られ嫌がられますが、
あなたが思いやりの心を持って応授援を心がければ、
逆にあなたがピンチの時、必ず救世主が現れます。
普段あなたのことを常に気遣ってくれる人が困っていたら、
あなただってその人のために
何かしてあげたくなるでしょう。
■語らいのあるコミュニティー、あなたが第一歩を!
『応授援精神』、
その根底は一人一人を気にかける思いやり。
つまり人に興味を持つ、ということです。
「どんな人なんだろう?」「どんな仕事をしているんだろう?」
と思えば必然的にコミュニケーションに発展していきませんか。
活発な語らいのあるコミュニティーはいざと言う時、
強い力を発揮します。
『応授援精神』の第一歩は声がけ。
勇気を出して最初の一声、
あなたからしてみましょうよ。
例えば「おはようございます」のあいさつから・・・。
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「その社会人基礎力で大丈夫ですか?」
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「ビジネスの基礎・仕事の基本とは・・・」
「ビジネスパーソンとして、いかに勉強すべきか・・・」