■大切なビジネスツール「ほうれんそう」
『心構え』って何事においても大切です。
ではビジネスはどのような心構えで望めばよいでしょう。
“基本のき”だけにその持ちようで成果が大きく変わります。
仕事の質120%アップの“ビジネスの心構え”、
公開しちゃいましょう。
ビジネストークで使われる言葉「ほうれんそう」、
ご存知ですか。
もちろん「ほうれん草」ではありません。
漢字にすれば「報連相」、“報告・連絡・相談”の3つを
まとめてこう呼びます。
ビジネスの場では
往々にして3つが混在します。
「ほうれんそう」とは、仕事を共にする相手へ情報を伝え、
コミュニケーションを深め、課題・方向性を共有する行為と
捉えればよろしいかと思います。
さて、会社には複数が在籍します。
数名から数十万名まで規模はさまざまですが、
会社という一つのチームを組み、ゴールを目指す運命共同体。
互いの仕事が大きく影響し合います。
Aさんの取り組みがBさん・Cさんに影響し、
それら結果を踏まえDさんが作業するってケース、
いくらでもあるでしょう。
計画が前倒しで進むこともあれば、
暗礁に乗り上げ難儀する人もでてきます。
互いの状況を共有すれば判断に迷わなくなる等、
仕事が進めやすくなりませんか。
「ほうれんそう」は互いの壁を取り払い、
状況を見せ合うコミュニケーションツール
と言えるかもしれません。
■大企業も「ほうれんそう」に救われる???
前置きが長くなりました。
仕事における心構えの“基本のき”、
それが「ほうれんそう」。
「ほうれんそう」が盛んな組織は
予期せぬ課題が生じた際も対応が素早く、
結果として大事に至らずに済みます。
「ほうれんそう」は
企業における潤滑油なんですね。
今はすっかり高収益企業となった日産自動車(以下、日産)、
あなたもご存知でしょう。
友人の話を紹介します。
日産は1999年、カルロス・ゴーン氏をCOO(最高執行責任者)に迎え、
劇的変化を遂げました。
ゴーン氏就任以前はすぐ隣に座っている別部門の人が
何をしているかよく分からなかったそうです。
ところがゴーン氏がさまざまな改革を実施、組織横断の変革チームを
立ち上げ、実は隣の部門も同じようなことで悩んでいる、
といったことが共有できるようになったそう。
そこでミーティングがもたれ、
徐々に連携が深まっていったとのことです。
きっかけはメンバーのちょっとした「ほうれんそう」だったといいます。
こうして社内が活性化していった、と友人は言っておりました。
「ほうれんそう」如何で
会社が変わってしまうこともあるんですね。
■「ほうれんそう」のタイミング、対象、内容・・・
さて「ほうれんそう」、
実施に当たって個人はどのような点に気をつければいいでしょう。
ポイントはタイミング、対象、そして内容です。
それぞれ説明しましょう。
1)タイミング。
「聞かれる前に話す」が大前提。
業務は日々動きます。
仕事が進むと「予定以上に進んだ」
「計画通り」「新たな課題が見つかって停滞気味」
といったように何らかの結果が出ます。
課題が生じた際は、速やかに「ほうれんそう」が原則。
順調なら日に1度、あるいは週3回など、
あなたが取り組む仕事のスピードに応じて決めればよいと思います。
「ほうれんそう」される側は、
頻繁にこと細かくは聞きにくいもの。
あなたから積極的に「ほうれんそう」し、
信頼関係を築きませんか。
2)対象(相手)。
上司への「ほうれんそう」、
あなたもしていることでしょう。
上司も聞いてきますし。
ところであなたはどのような人と連携しながら
仕事を進めていますか。
取引先、他部門、上司、同僚、部下など多彩かと思います。
それら全てと「ほうれんそう」していますか。
特に取引先や同僚は質問しにくい立場。
だからこそこちらからコミュニケーションの一環として
積極的に働きかけましょう。
困った時だけ相談していると
「あいつは困った時だけ言ってくる」
という良からぬレッテルを貼られる可能性も。
順調にいっている時も「こんな状況ですよ」と
伝えるだけであなたの評価、確実にアップ。
ぜひ色々な人に積極的に
「ほうれんそう」していただきたいですね。
■「ほうれんそう」の際は、見通しを必ず記す!
3)内容。
6W3H(5W1H)を基本に、
状況に応じて取捨選択しましょう。
特に緊急の場合、全ての内容を確認しスピードが落ちるより、
分かる範囲の情報のみを第1報とする
「ほうれんそう」が好まれます。
未確認の6W3Hについては「○○は確認中」としておけば、
相手は安心します。
内容に関してもう一つ大事な点を。
言われたこと、聞いたことだけの「ほうれんそう」は不十分。
「ほうれんそう」の際は、
先の見通しやあなたの今後の取り組み・考えなど、
「次の一手」を記しましょう。
順調に進んでいる場合、「この先も計画通り進めます」
といった言葉を加えればあなたの動きが見え、
「ほうれんそう」された相手はとても安堵するはず。
あなたも一歩先いく「ほうれんそう」してみませんか・・・。
■以下記載も合わせてご覧ください!
「ビジネスの基礎・仕事の基本とは・・・」
「仕事の進め方、その基本を確認したい方へ」
「ビジネスパーソンとして、いかに勉強すべきか・・・」
「社会人が持つべき心構えとは・・・」