マネジメントとは何なのか、その基本のきに迫る!

■マネジメントとは、「経営資源を組み合わせ、成果につなげること」

さまざまな場面で出会う言葉、
“マネジメント”。

一方、その意味するところが今一つ
はっきりしない、という声も聞きます。

あなたは“マネジメント”をどのように
とらえていますか。

その“基本のき”に迫るとともに、
「組織力を高めるマネジメントがどのようなものか」
についても記したく思います。

マネジメントとは、一言でいうなら
「さまざまな経営資源を組み合わせ、成果を勝ち取る力
のこと。

経営資源とは、
ヒト(人材)、モノ(商品・サービス)、
カネ(資金)といった有形財産に加え、
情報といった無形財産も含みます。

それは、組織が成長するために
不可欠な要素。

従って、マネジメントとは、保有する
さまざまな資源を最適に組み合わせ、
良き結果につなげる行為と言えましょう。

■階層に関係なく、全ての組織人がマネジメント責任を持つ

経営資源というと、経営幹部だけが
関係するように聞こえるかもしれませんが、
そうではありません。

現場の担当者であっても
自分の業務の範囲内で、なんらかの
選択権を行使していると思います。

業務を遂行するために使われるものは
全て経営資源ですから、誰もが自分の
責任の範囲において、経営資源を組み
合わせる、という行動を取っているのです。

つまり、組織に属するのであれば
階層に関係なく、その誰もが
最適なマネジメントを追求する責任を
負っている
と言えましょう。

“基本のき”として、
押さえていただきたい点です。

■最も重要となるのが“ヒト”のマネジメント

さて、マネジメントする要素の中でも、
とりわけ重要なものがあります。
それが“ヒト”のマネジメント

世界の偉大な企業を
徹底調査し、まとめられた書
「ビジョナリー・カンパニー2-飛躍の法則」(ジム・コリンズ著)。
きっとあなたもご存知のことでしょう。

そこでも「“ヒト”が重要だ」
ということが述べられています。
「“ヒト”の重要性に関する記述」詳細については、こちらをご覧ください

申し上げるまでもありませんが、
モノに関するアイデアを生み出すのも、
カネを有効に活用するのも、適切な
情報を入手するのも、全て“ヒト”

ですから、“ヒト”のマネジメントとは、
ヒトを最適配置することを意味します。

但し、配置するだけでは不十分。
配置した“ヒト”が最大限の成果を
得られるようにフォローまで行って
初めて、マネジメント
と言えます。

■人に動いてもらいたければ、褒めて・しかって・任せなければならない

具体的には「褒める、しかる、任せる
をいかに実践するか。

連合艦隊司令長官であった
山本五十六元帥も言っています。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
 褒めてやらねば、人は動かじ」

優れたマネジメントとは、
ヒトを適切に配置し、褒めてその気に
 させ、方向が違っているようなら、
 コミュニケーションを通じて向きを変えさせ、
 細部は目をつぶって任せ、見守る
こと」
と言えます。

そういった態度がマネジメントする側
とされる側の信頼関係を醸成し、
メンバーが奮い立ち、強固な組織を
築いていくのです。

褒める時は、具体的な内容を挙げ、
何が良かったか含め、相手に伝える。

しかる時は、ポイントを絞り
感情を排して論理的に諭す。

しかるだけに終わらせず、同時に
良き点をできるだけ多く褒める。

組織力を高めるマネジメントとは、
まさにこういった地道な取り組み
のことを指します。

もしあなたがチームを束ねる立場に
あるなら、あなたのマネジメントは
メンバーを奮い立たせているでしょうか?

マネジメントの立場として、
自己採点してみるのもよろしいかと・・・。

■以下記載も合わせてご覧ください!

「マネジメントの基本7ヶ条を知る」
「マネジメントの能力向上に向け、取り組むべきこととは・・・」