■30代に多い“仕事に自信がない”理由とは・・・
30代の“仕事に自信がない”理由ってどこから来るのでしょう。
20代の場合、仕事全体を把握していないのがその主因。
しかし30代となれば会社の状況はある程度見えます。
では要因は何か。
多くが関係者とのコミュニケーションに
起因していると思われます。
いかがですか。
一般に30代は管理職層です。
そうではないとしても後輩が多数という方、
多いかと。
プロジェクトを任されたり、あるいは他部門を巻き込み、
時にリードしながら結果につなげる立場に置かれたりするケース、
増えているでしょう。
自分が一定の作業を担うと同時に、
関係者に行動してもらわなければ
課された目標はクリアできません。
そこには必然的にコミュニケーションが発生します。
ところがこれが難題。
思ったように相手が動いてくれない、
という経験、あなたにもありませんか。
部下なら「問答無用、いいからやれ」
という力ずくが通用するかもしれませんが、
他部門や取引先などの上下にない関係者が絡んでくるとそうはいきません。
あなたは上司から「例の件、その後どうなってる?」と詰められる。
一方、関係者は思うように動かない。
結果、にっちもさっちもいかない状況に追いやられてしまう。
それで仕事に自信を無くす、というのがよるあるパターン。
■会社が30代に求める役割を知る
会社が30代に求める役割って
何だと思います。
専門性の発揮など色々ありますが、
どのような部門においても求められる能力、
それがリーダーシップです。
つまり関係者を叱咤激励し、
ゴールに達することを期待されるんです。
表面上は個別課題達成を指示されるかもしれませんが、
一般に30代に課される業務自体が
部門横断的な高難易度のもの。
ですからリーダーシップが発揮できなければ
ゴールに到達しにくいんですね。
リーダーシップを発揮する上で最も大切なもの、
それがコミュニケーション。
従ってコミュニケーション不足が、
全体を牽引するリーダー不在を招き、成果につながらず、
仕事の自信を無くすという負の連鎖になってしまうんです。
■あなたの「ほうれんそう」、適切ですか???
どうすれば良いでしょう。
答えは「ほうれんそう」にあります。
あなたも日々実践しているでしょう、「ほうれんそう」。
ここであなたに質問。
その「ほうれんそう」、誰と行っていますか。
「上司に部下」という答えなら要注意。
それが関係者とのコミュニケーション阻害要因ですから。
そのような方は
「ほうれんそう」の対象を広げましょう(注)。
周りの協力を得られない要因に、
あなたが達成しようとする課題の重要性が
共有されていない、ということがあります。
あなたが自分の仕事を大事だと思っても、
関係者はそのように認識していないのです。
仮にあったとしても、相手には相手の仕事がありますから、
あなたの進めたい仕事の優先順位が上がらない。
結果としてあなたの仕事は後回しに。
そこで、現状、課題、進捗状況などを他部門や取引先に
あなたから積極的に「ほうれんそう」してしまうのです。
関係者の上司も共有の一環で情報展開先に加えられたら最高。
相手に業務が進まない真の理由も聞いちゃいましょう。
お互いをオープンにすることが何より重要。
■あなたの本気度を周りは見ています!
もちろんあなたが他の誰より一生懸命
当該課題に取り組むことが前提となります。
人は相手の真剣度を見ているんです。
あなたが本気だと分かれば必然的にそこに
コミュニケーションが生まれます。
あなたの進め方に問題があれば
指摘されるかもしれません。
何れにしても相手をいかに本気にするか。
「ほうれんそう」をきっかけに、コミュニケーションが始まれば、
それって一歩前進と言えませんか。
動き始めればしめたもの。
後は「ほうれんそう」を絶やさず先に進むのみ。
実はこれってリーダーシップの訓練なんです。
人に動いてもらうというのは高度なスキル。
ましてや部門外、社外が相手ならなおさらです。
「仕事に自信がない」となげいているあなた、
実はそれ、飛躍のチャンスかもしれませんよ・・・。
(注)「ほうれんそう」のポイントに関しては、こちらも参考に。
■以下記載も合わせてご覧ください!
「30代、何に自己投資すべきか悩んでいる方へ」
「30代で押さえておきたい雑誌・本」