社会人としてのマナーが不安な方へ

■社会人マナーの基本はたった一語に集約される!

マナーに不安を感じる方、結構いらっしゃいます。
社会人はどこまで知るべきか。

多くのマナー本が店頭を賑わせますが、
中には「えっ、そこまでする?」っていうものも。

結論から申し上げます。
意識すべきマナー、その基本は一つだけ。
ずばり『思いやり』です。

意味するところ、
心掛けたい具体的行動も以下に記したく思います。
ご一読ください。

そもそもマナーって何でしょう。
社会のさまざまな人が互いに気持ちよく生活すべく
暗黙の内に求められるルール、それがマナーです。

価値観を異にすれば求めるものが変わりますし、
世代や地域、あるいは時の流れによっても変化します。

そんなある意味七変化のマナーですから、
“形”の裏に隠された本来の意味を知らなければ、
“形”だけに終始する可能性も。

一方で基本さえ押さえれば、
方法論は分からずとも柔軟な対応が可能です。
いかがですか。

■何よりも大切なこと、それが“相手視点”

さて、マナーの基本である『思いやり』実践に当たり、
一つだけ留意すべきことがあります。

それは「私が思いやった」事実が重要ではなく、
「相手が思われていると感ずる」“相手視点が必要”ということ。

良かれと思った対応・行動も、
相手が不快に感じればマナー違反。

つまり、いつ誰にも同一対応ということではなく、
相手の状況に応じ、相手の望むことを推し量ってそれに応える
それこそが真のマナーと言えます。

『気配り・心遣い』
という言葉の方が適切かもしれません。

例えば服装一つ取っても、
業界や職場風土、職務内容によって望まれる装いが異なります。

一律に考えるのではなく、
周りの状況を十分把握した上でどうすべきか
判断する必要があるのです。

ここ、超重要な点ですから、
ぜひ押さえていただきたいですね。

■ぜひ押させたい“3つの社会人マナー”

「“相手視点が必要”って言うけど、
 具体的にどうしていいか分からないよ~」
という方もいることでしょう。

そこで誰もがあなたの『思いやり』を感じてくれる方法を
3つ挙げたいと思います。

この3つがしっかり実施できるだけで、
あなたの社会人マナーはかなりハイレベルかと。

3つとは、
1)先手必勝のあいさつ励行
2)何かあったら「ありがとう」
3)メールだからこそ人間味を

それぞれ簡単に説明します。

コミュニケーションの潤滑剤、それがあいさつ。
あなたも常日頃実践していると思います。

ポイントはこちらから声掛け。

仕事関連だけでなく自宅近隣の方にもあなたから、
「おはようございます」「こんにちは」「お疲れさまです」
「お先に失礼します」「今日は暑いですね」・・・。

先手必勝のあいさつが
あなたの好感度を高めること間違いなし。

■「済みません」ではなく、「ありがとう」

2つ目が「ありがとう」。
感謝の気持ちは声に出し伝えることが大切
だから「ありがとう」。

これを至る所で連発しましょう。
誰かが何かしてくれたら必ず「ありがとう」を添えます。

「ありがとう」と言われ気分を害す人、見たことありません。
「ありがとう」と言われたらどんな人も嬉しいもの。

書類を取ってくれた、
電話を取り次いでくれた、
エレベーターに乗る際にドアを押さえてくれた・・・。

日常の些細なことにも声に出して
「ありがとう」と伝えてみませんか。

もしかしたら「ありがとうの安売り」と思う方が
いるかもしれませんが、あなたの価値を高めこそすれ、
マイナスに作用すること皆無です。

実施に当たって、一点だけ気を付けるべきことが。
日本人は「ありがとう」の代わりに「済みません」を多用します。
でもこれ禁止(笑)。

「済みません」は謝罪の言葉。
感謝なら「ありがとう」です。

相手の厚意にちょっと勇気を出し、
感謝の言葉で
応えませんか。

■デジタル世界に人間味、それがマナーに通ず

最後にメール。

プライベート含めコミュニケーションの中心が
メールとなった昨今。

勤務中はほとんどがメールとの向き合い、
という方もいるかもしれません。

デジタル媒体だからこそ、人間味を出したいところ。
そこでメールの際は、文頭や文末などに一言、
相手を思いやる言葉を入れましょう。

「暑い日が続きますが、体調を崩されておりませんか」とか
「私の周りは風邪が流行っています。ご自愛ください」などの
一言があるだけであなたの心遣いが相手に確実に伝わります。

どんな場面に出くわそうと、
「この場合、どうしたら相手が喜ぶか」という発想さえ
心掛ければ、
自ずと言葉・行動が出てくると思います。

形に縛られることなく、相手視点で
大人マナーを実践していただきたいと思います。

■以下記載も合わせてご覧ください!

「あなたのビジネスマナーは何級ですか?」
「ビジネスマナー、最低限押さえたいこと10ヶ条」
「ビジネスマナー、スキルアップ講座」
「その社会人基礎力で大丈夫ですか?」
「社会人が持つべき心構えとは・・・」