■リーダーシップに求められるのは、“総合力”
さまざまな場面でリーダーシップが
求められる現代社会。
一方、上手くリーダーシップを発揮できず、
“空回り”というケースも散見されます。
そもそもリーダーシップとは、
どういった行為を指すのでしょう。
それは一言でいえば、
「メンバーを鼓舞し、チーム(注)を成果に導く力」
のこと。
そのために必要となるあらゆる力が
リーダーシップの中身となります。
まさに“総合力”を問われている、
と言えましょう。
そうは言っても、それら中で
重要となるものがあります。
以下に、そのポイントを記しましょう。
もしあなたが、自身のリーダーシップに
不安を感じるなら、ご参考としてください。
◎「リーダーシップがどのようなものか」その詳細については、こちらをご覧ください
■率先して範を垂れることで、信頼を得る
リーダーシップを発揮するに際し、
最も重要となるもの、それが
“率先垂範”と“コミュニケーション”。
人は何を持って相手を評価するか。
決して「言っていること」ではありません。
「行っていること」を見て判断するのです。
どんな正論をかざそうと、行動が
伴っていなければ、周りの信用は
得られない、ということ。
言行を一致させるのは当然のこととして、
率先して範を垂れることによって信用され、
結果、周りがついてくるようになるのです。
「言うは易く行うは難し」
それは誰もが知る言葉。
だからこそ、範を垂れるべく努力する姿が
共感を呼び、「この人ならついて行こう」
となるのでしょう。
■リーダーシップには、“話す力”以上に“聞く力”強化が不可欠
“率先垂範”に際し、キーとなるのが
もう一方の“コミュニケーション”に
他なりません。
そこにはもちろん“話す力”も含まれますが、
リーダーシップに最も求められるのが
“聞く力”です。
メンバーの本音をいかに引き出し、
チーム(注)運営に反映していくか。
トラブルが生じた際も、メンバーの
非を責めるのではなく、当事者と
協力し合いながら、いかに打開策を
見出すか。
そのために最も必要となるスキルこそ、
“聞く力”と言えます。
◎話す・聞くなど「コミュニケーションの3つの力」詳細については、こちらをご覧ください
リーダーシップにおける重要な責務の
一つ、“決断”。
その際も一存で決めるのではなく、
メンバーの声を十分に聞き、その上で、
「最後は自分の責任の下に方向性を定める」
という姿勢が不可欠です。
■“言葉の重み”を踏まえる繊細さも要求される
コミュニケーションに関しては、
もう一つ、留意すべき点があります。
それが“言葉の重み”を知る、ということ。
リーダーが何気なく発した一言
であっても、メンバーが重く受け止めて
しまう可能性があります。
「これくらいできないとダメじゃない!」
と軽くアドバイスしたつもりが、
メンバーからすると「自分を否定された」
と感じてしまうかもしれません。
だからこそ、言葉を発する際は、
相手のキャラクターも考慮した上で、
単語を選択するといった繊細さが必要。
これ、意識するかしないかで信頼関係
を築けるか否かが決まってしまいます
から、超重要なことと言えましょう。
■メンバーは“共に育つ”同志と捉える
さて、リーダーシップには、
この2つに加え、もう1つだけ
肝に銘じておきたいことがあります。
それが『共育』の発想。
要は、メンバーとともに育っていく、
ということです。
リーダーといえど、しょせんは
欠点を多く抱える一人の人間。
ですから、メンバーの長所を生かしながら、
より良いチームを目指して、一緒に
成長していこう、という“思い”が
欠かせません。
メンバーが一緒に育つ同志とするなら、
それは言葉遣いなど、さまざまな言動に
現れるはず。
そういった思いを抱き続ける限り、
自分磨きにも力が入るでしょうし、
何よりメンバーの厚い支持を
得られるようになります。
■あなたのリーダーシップを自己採点してみませんか?
率先垂範、コミュニケーション、共育、
あなたのリーダーシップに、
それらは十分発揮されていますか?
もしリーダーシップに不安があるなら、
このタイミングで過去の取り組みを
自己採点してはいかがでしょう・・・。
(注)ここでいう“チーム”とは、対外的な名称を持つ組織はもちろんのこと、
ある目的を実現するために集まった特定名称のないグループなど、
複数のメンバーが協同する全ての集団を指します。