■ビジネススキルの“基本のき”
一口にビジネススキルと言っても、その数あまた。
ではビジネススキルにおいて、
“基本のき”っていったい何でしょう。
それが『コミュニケーションスキル』。
その意味するところ、役割、留意点を説明したく思います。
暫しお付き合いください。
ビジネスにおいては多くの人とコミュニケーションします。
職務によりますが、客先、取引先、社内関係者など
多岐に渡るかと。
お客様の要望を満たす、取引先の声に応える、
あるいは上司の指示に沿うため、進捗を報告したり、スケジュールを連絡したり、
困り事を相談する等の大小の“ほうれんそう”をあなたも行っていることと思います。
直接会って話すこともあれば、
電話やメールなど、手段はさまざま。
■互いの納得、それがコミュニケーション本来の役割
ところで“ほうれんそう”におけるあなたのコミュニケーション、
その役割を十分に果たしておりますか。
思っていることを相手にきちんと理解してもらう、
同時に相手の考えや要望をしっかり聞く。
コミュニケーションは双方向です。
「こちらの思いを伝えれば終わり」ではありません。
伝える以上に聞く、聞き出すことが大切。
これ、報告においてすら言えることです。
きちんと説明した上で、疑問・不満の有無を確認し、
互いに納得の状況を作る、それがコミュニケーション本来の意味。
そのような認識が無ければいつか大きなトラブルに
発展する可能性大なのです。
コミュニケーションには、そのプロセスを通じ、
考えを整理するという役割もあります。
相手がもやもや状態にある、というのはよくあるケース。
あなたとのやり取りを通じそれを形にする、
そんな技もコミュニケーションならでは。
もやもや顕在化に貢献できれば、
あなたの信頼、高まらないはずありません。
■話が苦手な人は、“質問の達人”目指しては・・・
ここで関連の話題を。
「話すの苦手なんだよね」という方へのメッセージです。
「話が続かないから会話は苦手・・・」という方、
時々おります。
「自分から何か話さなければ」という思いが強いのかもしれません。
しかしながら相手の話を聞くのも大切なコミュニケーション。
適切な質問を発し、相手が応じてくれるならそれが最高。
“聞く耳”中心のコミュニケーションは、
相手に「理解してもらえた」という安心感を与えます。
もちろん“ほうれんそう”も同様。
話が苦手と自認する方は
“質問の達人”目指してはいかがでしょう。
■言葉が持つ意味・イメージを意識してますか???
さて、コミュニケーションの基本は“互いの納得”
と申し上げましたが、これに加え、大切な留意点があります。
それが言葉遣い。
敬語うんぬんを言っているわけではありません。
言葉の意味・イメージを意識して使っていますか、
ということ。
例えばプロモーションという単語、
あなたもご存知でしょう。
この言葉、狭義と広義の2つあります。
狭義には広告・宣伝といった意味合い。
一方の広義は、狭義のプロモーションに加え、
製品・価格戦略などを含めた広い意味で使われます。
同じ単語が大きく異なる意味で使われているのです。
相手は広義の意味で使っているのに、自分は狭義の意味で聞いていた、
としたら話が噛み合いません。
言葉が持つ意味、
普段からあなたは十分意識しておりますか。
もう一つ、今度は言葉の持つイメージが
コミュニケーションに影響する例を。
アニメ(アニメーション)、
ご覧になったことありますよね。
この言葉を聞くと、年配の方は「子供向けマンガ」というイメージを
持つことがあります。
一方、最近はクールジャパンとしてアニメが注目されていることもあり、
「世界に発信可能な大切な日本文化」というイメージを持つ
世代も増えてきました。
同じアニメという言葉でも
人によってこれだけイメージが異なります。
イメージが異なれば、
同じ言葉に肯定・否定両方の受け止め方の起きる可能性が。
たかが一語、されど一語なのです。
特に文字にする際は、その言葉が持つ意味・イメージを十分考え、
誤解されない配慮が必要。
あなたが何気なく使っているその一語、
実は社内、あるいは業界特有の言葉、ということも。
専門用語をなるべく避け、その言葉が世間一般で持つ意味・イメージを
きちんと押さえた上で双方向納得のコミュニケーションが図れたら、
最高のスキルになると思いますがいかがでしょうか。
■以下記載も合わせてご覧ください!
「ビジネスの基礎・仕事の基本とは・・・」
「ビジネスパーソンとして、いかに勉強すべきか・・・」
「お金をどのように自分に投資すべきか」