仕事のモチベーションをいかに高めるか?

■“やらされ感”一杯、そんな状態から脱却したい・・・

モチベーション(注1)とは心の動き
とてもデリケートな問題です。
特に仕事となれば余計でしょう。

上司や同僚・あるいは取引先のふとした一言がきっかけで
大きく上がることもあれば急降下してしまうことも。

“やらされ感”一杯の状態ほど辛いことはありません。
でも高める方法がありますから、ご安心を(笑)。

説明に入る前に一つ質問します。
あなたは仕事にどのような姿勢で臨んでおりますか。
大きく3つ考えられます。

1)生活維持手段
2)金儲け手段
3)自分磨き手段。

少し補足しましょう。

1)生活維持手段
  他にしたいこと(夢など)がある、
  あるいはあまり働きたくないけど、生きていくためにお金が必要、
  だから仕事をする、というケース。

  衣食住って、結構かかりますから。

2)金儲け手段
  リッチマンになることが目標。
  収入をガンガン得るための手段、それが仕事。

  より大きな額を効率よく手に入れる、
  そのためには他人は関係ない。

  がっぽり儲けて、
  「なに不自由ない暮らしを手に入れるぜ」っていう発想の人。
  明確なポリシーと言えましょう。

3)自分磨き手段
  “生活費を稼ぐ”という目的もあるけど、
  仕事を通じて成長したい、スキルアップしたいという考えの人。

  収入の多寡と同時に仕事の中身を吟味して
  働く場を選択したいというケース。

  仕事を通じ、自己実現を図るタイプ
  と言えましょうか。

■モチベーションが維持できなくなった、その時に!

どれが良い悪いということではありません。
どれを選ぶかは個人の価値観。

問題はモチベーションを維持できなくなった時、
つまり目の前の仕事が辛くなった時です。

基本的に1)2)の方は当面の収入獲得手段として
今の仕事をしているに過ぎません。

現状の仕事は、
本来の目的を達する過程で使う一時的ツール。

ですから、目的(夢実現、あるいは金持ちになる等)がかなった時のことを
思い浮かべ、それを糧に頑張るしかないと思います。
ハードルが高い程、越えた時の喜びは大きくなります。

1)2)の人は、
目の前の仕事をハードルの一つと割り切り
当初の目的をぜひ実現していただきたいですね。

3)の方、あるいは基本1)だけど3)も必要かなって
揺らいでいる人のモチベーションダウンはどう考えるべきでしょう。

モチベーションがどのような時に高まるかが分かれば、
答えが見えてきます。

自分が掲げた目標をクリアした時、
あるいは人に頼られ、感謝された時、
この2つではありませんか。

そこから考えると、モチベーションアップには、
成長し目標をクリアするか、
誰かのために頑張るしかありません。

しかし自分で成長したと思っても、
それが社内、あるいは取引先などに
認められなければ満足度は高まりません。

一方、ただ他人(例えば同僚)のために努力するだけでは
自分が何のために頑張っているか
分からなくなってしまいます。

ではどうするか。
自己を一段一段高めながら、人の期待に応えていくのが
最もモチベーションアップにつながります。

自分がスキルを高めれば、
より大きな期待に応えられ、その結果喜ばれる。

更にスキルアップし更に喜ばれる
というモチベーションの好循環に入っていくからです。

■『学びの習慣化』があなたにチャンスをもたらす

ではスキルを継続強化するにはどうしたら良いでしょう。
答えは『学びの習慣化』。

収入の一定割合(注2)を自分磨きに充てることで成長を図りましょう。
本を読む、セミナーに足を運ぶ、あるいは異業種交流などを通じて
他世代交流を深めることが自分磨きにつながります。

学びは確実にあなたを変えるでしょう。
例えば発言が変わる、行動が変わるという結果となって現れます。

すると周りのあなたを見る目が変わる。
それがモチベーションアップにつながっていきます。

大切なことは、
最初の一歩があなたの行動の変革にある”という点。

モチベーションアップのためには
まずはあなたが踏み出す必要があります。
この点、くれぐれもお忘れなく。

 ◎20代の自己投資」についてはこちらもご覧ください
 ◎30代の自己投資」についてはこちらもご覧ください

■自身につながる、“特定分野突き抜け”とは・・・

関連でもう一つ。
仕事に自信が持てず、モチベーションが上がらない、
という方がいるかもしれません。

そういった場合の対処法もご紹介します。
それが「特定分野で突き抜ける」。

つまり「この分野だけは誰にも負けない」領域を作る、
ということ。

例えば仕事関連で徹底的なリサーチをするのも
一つの方法です。

競合する製品・サービスを他の誰より詳しく調べる。
同業他社の特徴、あるいは財務状況を調べる、
自社の川上あるいは川下企業の動向を調べる。

とにかく自分が思いつく限り深く深く調査します。
それが突き抜けるということ。

一つそういったものができると
それが活きる場が必ずでてきます。

その瞬間、周りはあなたに一目置き、
あなたの自信につながっていくのです。
これって間違いなくモチベーションがアップします。

何しろ自分の成長を確認できる瞬間なんですから。

「モチベーションが高まらない」と
ただ立ち止まっていても何も変わりません。
能動的に高めるしか方法はありません。

きっかけは突き抜ける領域を持つことであり、
学びを習慣化すること。
さあ、あなたもチャレンジしてみませんか・・・。

(注1)ここでは主に意欲の意。
    モチベーションの意味(詳細)についてはこちらをご覧ください。

(注2)自己投資の目安は収入の1割程度です。自己投資額については
    日経新聞においても取り上げられています(2013年2月26日付夕刊)。
    当該記事をご覧になる方は縮刷版等を活用ください。

■以下記載も合わせてご覧ください!

「仕事のストレス解消法!|これであなたも 気持ちよく仕事ができます」
「ビジネスパーソンとして、いかに勉強すべきか・・・」
「ビジネスの基礎・仕事の基本とは・・・」