論理的思考の基礎を身につけ、仕事に活かす

「うまく伝わらない」 「論理的に話せない」と悩んでいるなら
こちらの答えをご覧ください。

■“非論理的”と見なされないための3つのポイントとは・・・

生産性の向上が叫ばれる中、
一人当たりの業務が増える一方、
仕事の仕方などを上司・先輩から細かく
手ほどきされる機会は減少傾向にあります。

以前であれば、上司チェックなどで
防げたミスも、今は自力解決を余儀なくされる
ケースが少なくないでしょう。

結果、自分が矢面に立ち、他者に何かを
伝えなければならない場面が
増えているかもしれません。

そういった際に相手が期待するもの
一つとして、“論理的思考”が挙げられます。

要は、理にかなっているかどうか。
論理の一貫性”といってもいいかもしれません。

説明する/会話する/書くといった
さまざまなビジネスシーンで
それを実践するにはどうしたらよいか。
以下にその基礎を記したく思います。

“論理的思考”の実践とは、逆説的ですが、
「論理的思考ではない」と思われる言動
を排除
すること。

では、どのような言動が
「論理的思考ではない」と
判断されるのでしょう。

以下に3つのポイントを
挙げておりますので、
ご参考としてください。
「“非論理的”とみなされる3つのポイント」については、こちらをご覧ください

■“論理的思考”実践における2つのポイントとは・・・

ビジネスの場に求められる“論理的思考”とは、
帰するところ、“納得感”があること。

論理学的に正しくても、相手が納得
できなければ、それは(ビジネスの場では)
不適切だ、となりますし、論理学的
には多少の欠陥があっても

相手がそれをよしとするなら問題なし
となるのです。

ここ、大切なところですので、
もう一度繰り返します。

ビジネスでは、相手は、“説得”されたい
のではなく、“納得”したいのです。

従って、相手が納得できるような状態に
することが、(ビジネスにおける)
論理的思考のゴール、と言えます。

そのためには、具体的にどうしたらよいか。
意識すべきは2つだけです。

1)結論を先に、理由を後に。
2)理由に偏りがない

「結論を先に、理由を後に」というのは、
言葉の通りです。

何かを伝えようとするなら、まずは
一番言いたいことに触れ、その後に
「なぜそうなのか」、その理由を示す
ということ。

「その順番こそが大事ですよ」
という意味です。

これ、逆になると、
つまり、理由が先に来ると、
「で、何が言いたいの?」と、
聞いて(読んで)いる内に相手はいらいらしてきます。

すると
「もっと整理してよ。論理的じゃないね」
となってしまうのです。

ですから、言葉にしても文字にしても、
何かを伝える際は、「結論を先に、理由を後に」
を徹底されると、周りの見る目が変わると思います。

■“MECE”を意識することで、納得性増大

続いて、「理由に偏りがない」。

これは結論を支える根拠(理由)の正当性
と言えるかもしれません。

結論を支える根拠を示した際、
「なるほど!」と思ってもらえるかどうか。

その際のポイントが、示した根拠に
「偏りがない」ことなのです。

「上司への提案」を例に挙げてみましょう。

部下:課長、我々が提供しているサービスの内、
   利用者が大幅に減っている○○を取りやめる
   ことを提案します。

   なぜなら、この一年間で利用者が半減
   しているからです。
   それに伴って売上も前年を割り込んでいます。

   今後はサービス終了に向けた準備を進め、
   余る工数を他のサービス開発に振り向けては
   いかがでしょう。

上司:確かに利用者は減っているけど、
   一契約当たりの利用料は大幅に増えているよね。

   売上ベースで見れば前年割れだけど、
   その分、我々の工数も減っていて、
   利益ベースでは二桁増の伸長だ。

   そういったデータもチェックしたのかな?

   減った利用者の大半が、ほとんど利用
   していなかった人達なんだ。
   だからこのサービスについては、逆に
   もっと強化する方法を考えたらどうかな?

部下:はい・・・。

上記提案では、
部下は売上と契約数のみにメスを入れました。

一方で事業継続の重要な指標である
利益や社内工数を見逃してしまっています。

「理由に偏りがない」状態にするには、
上司が示したように“複眼的な見方”を
する必要がある、ということです。

これを論理的思考においては、
“MECE”と呼んでいます。

以下に図を使い、その意味するところを
記してありますので、ご確認ください。
“MECE”詳細については、こちらをご覧ください

論理的思考は今やビジネスに不可欠のスキル。
仮に今は意味不明だとしても、学ぶことで
確実にステップアップ可能です。

早速日々のビジネスにおいて
実践されてはいかがでしょう。

「そうは言っても、この際だから
 “基本のき”から応用までしっかり学びたい」
ということであれば、以下を活用されては
いかがでしょうか。
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「『論理的思考ができない』とお悩みのあなたへ」
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