名刺整理の方法を極める

■名刺管理における“3つの基本的考え方”とは・・・

ビジネスツールとして大切な名刺。
次から次に名刺をもらい「収拾がつかない」
という声も聞かれます。

スタッフ部門であっても一年を通せば相当な数の
やり取りがありますし、多くの取引先と接する部門、
あるいは営業系となればその数、膨大。

もらった名刺は活用してこそ意味あるもの。
そのためには日頃の管理が欠かせません。
以下、その方法論を紹介したく思います。

以下3点が、
名刺管理の基本的な考え方と言えましょう。

1)必要な時に必要な名刺が即取り出せるようになっている。
2)日々の管理にあまり手間がかからない仕組みである。
3)廃棄ルールがあり、管理枚数を抑制可能となっている。

大切なのは、3つを同時に満たすこと。
特に2)3)が重要となります。

名刺は徐々に増えていくもの。

1)を優先し、最初から維持管理に工数のかかる仕組みを
作ってしまうと、多忙な時に名刺を整理しきれない、
あるいは名刺の量が急増した時に対処しきれず、
仕組みが形骸化、という可能性も否定できません。

3つの全てを同時に満たすことで、
ある程度の使い勝手が維持され、
かつ持続可能な仕組みとなるのです。

■名刺保有数により、管理法は異なる

では、具体的にどのような仕組みを
構築すればよいのでしょう。

手持ちの名刺枚数により、
2つに管理法が分かれます。

スタッフ系の方など、保有名刺が100枚以下なら、
全ての名刺を一つの名刺ホルダー(ボックス型)
管理
するのが基本。

100枚を超えるなら、使用頻度に応じ、
名刺を2つに分類します。

四半期に一度以上など、
比較的使う機会の多い名刺は“マスターホルダー”に、
それ以外は“サブホルダー”に分類します。

2つのホルダーを使うか否かは
手持ちの名刺保有数によりますが、名刺整理の
仕方自体は共通、以下手順で進めましょう。

1)同一会社の人をまとめ、氏名で“あいうえお順”に並べる。
2)続いて、1)を会社名の“あいうえお順”に並べる。
3)2)をそのまま名刺ホルダーに収納する。

名刺を検索する際、「まずは社名」が一般的でしょう。
ですから、社名を優先します。

同一社内の複数の方と接点を持つこともあるでしょうから、
同じ会社内も“あいうえお順”に並べておく、という次第。

整理の際、留意点が3つあります。

1)(基本的に)名刺を入手したその日に仕分け(整理)する。
2)管理の例外を設けない
3)マスター/サブのホルダーを固定せず、適宜入れ替える。

マスターとサブのホルダーを使い分けるということは、
当然のことながら同じ会社の人が2つのホルダーに
分かれることを意味します。

一見使いづらく思えますが、
一つの会社内で日常的に接点を持つ人は限られるはず。

従ってこのような分類であっても、
実用上は全く問題ないと思います。

■「名刺を捨てるルール」の実践が、管理継続の鍵

さて、長期的に名刺を管理していく上で
避けられないのが、名刺の廃棄。

名刺は基本的に増大するもの。
組織変更によって同じ人から
新たに名刺をもらうことも少なくありません。

従って、年に一回など、自分なりにタイミングを設定し、
廃棄作業(ホルダースリム化)を行わなければなりません。

過去1年間、一度も使わなかった名刺を
その先に使用する可能性は限りなく「0」に
近いと言えます。

従ってそういった名刺は、即廃棄。
半年以上接点のない人も廃棄対象となります。

「廃棄したいけど、万が一必要になったらどうしよう?」
という不安がある場合は、名刺をコピー、
あるいはスキャニングし、データとして保存。

その上で、
名刺自体は廃棄することをお勧めします。

繰り返しますが、名刺管理はその活用が目的。
そのためには簡易な仕組み作りが不可欠です。

持続可能、かつビジネスに役立つ名刺管理、
あなたも実践してください。

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