■「効果が感じられない」「工数ばかり増えた」という声があるなら・・・
最近、さまざまな組織で導入の進む
「見える化」。
ところが、取り組んでみたものの、
「効果が感じられない」
「管理工数ばかり増えた」
という声も一部から聞こえます。
そもそも「見える化」とはなんでしょう。
それは、「現状、進捗状況などを常に
把握できるような状態にしておくこと」。
現状に潜む課題を、図や表、グラフなど
を使って目に見える形とし、改善へ
つなげていく取り組みのことです。
その詳細については以下に記して
おりますが、ここでは、なぜ当初想定
した効果が上がらないのか、その要因
を記したく思います。
◎「見える化」の内容詳細については、こちらをご覧ください
■「見える化」停滞の原因を探るなら“2ステップチェック”を
課題のない組織はありません。
大なり小なり、問題を内包するのが
組織というもの。
時間の経過とともに自然に解消
してしまうものもありますし、
一方、新たに生じてくるものもあり、
その中身は常に変化します。
いずれにしてもそれらを改善
しながら組織は運営されますが、
生き残りが厳しくなる昨今、
課題放置は時に組織存亡をも
左右する大事に。
そこで改善に向けたPDCAサイクルを
積極的に回すべく、さまざまな試みが
なされます。
「見える化」もそんな中で導入される
ツールの一種と言えましょう。
「見える化」を導入しても効果が出ない、
という組織の多くが「導入するだけで
なんらかの成果が上がるはず」という
淡い幻想を抱きがち。
「見える化」はあくまでツールであり、
使い手の創意工夫が欠かせません。
「見える化」をきっかけとして、
社内のマネジメントサイクルを回して
いくことこそが、何より重要となるのです。
だからこそ、なんらかの改善に至る、
といえます。
もし、「見える化」を導入しても成果
が現れない、ということなら、まずは
現場において、課題を探るための真の
「見える化」が実践さているか、
確認してください。
真の「見える化」とは、課題の本質
に辿り着くべく、切り口(データの
捉え方等)を変えるなどの
創意工夫を重ね続ける、という意。
その上で、「見える化」を起点とした
PDCAが回っているか、チェック
しなければなりません。
成果につながらないのは、これら一連
のプロセスのどこかが形骸化
しているからに他ならないのです。
解決に向け、プロセスのパイプを
詰まらせる血栓を探るべく、
“2ステップチェック”から
始めてはいかがでしょう。
■自ら「見える化」推進役となることで、“自分磨き”を
さて、最後に「見える化」推進における、
大切な点を記します。
それが、自ら「見える化」の中心役に
なる、ということ。
「見える化」はマネジメントツールです
から、その成否は、関わる人の動き(真剣度)
にかかってくると言えます。
だからこそ、誰かの行動を待つのではなく、
自らその中心を担いましょう、というご提案。
なぜか。
それがとても大きな“自分磨き”に
なるからです。
「見える化」を駆使し、新たな課題を
発見してそれを解決に導く、ということは、
その過程で、従来とは異なった多くの
行動・取り組みが必要となります。
例えば、あまり接点のなかった
部門・相手と接触する必要が出てきたり、
新たな仕組みを構築する必要があったり。
そういった壁を一つ一つ乗り越えていく
ことで、さまざまな経験が積めますし、
何よりその行動が自信につながります。
ですから、「見える化」が思うような
成果につながらないなら、ぜひ“
自分磨き”の場と捉え、推進役を担って
いただきたいと切に願う次第。
あなたの飛躍につながること、
心から祈っています。
■以下記載も合わせてご覧ください!
「見える化・可視化とは。その基本を知る」
「見える化+見せる化で仕事の生産性アップへ」