■「爆発寸前だ!」というあなた、5分だけお付き合いを
仕事のストレス(注)を抱える方、多いですね。
あなたもかなり溜まっておりますか。
ストレスは免疫力を低下させ、
万病の元となり得るそうですから、
早め早めの対処が必要。
色々な解消法がありますが、
心のリラックスが何より大事です。
おすすめが“笑う”こと。
気の置けない仲間とおしゃべり、
お笑い系テレビ番組や映画、
マンガなどの活用も有効と思われます。
毛色は違いますが、
深呼吸やストレッチもリラックス効果があるそうですから、
「爆発寸前だ!」といった際は、大きく息を吸ってみるのも緊急対策かと。
■『期待』、それが全ての始まり・・・
そうは言ってもストレス発生の源を
何とかしなくては、結局いたちごっこ。
だからこそあなたの悩みも深くなるのでしょう。
ではどうすべきか。
対処法に入る前に、そもそもなぜストレスが生じるか、
そのメカニズムを確認しましょう。
ストレス発生の原因、それは『期待』。
知ってましたか。
これ、2つに分かれます。
「自分に対する期待(予想・見込み)」と「相手への期待」です。
例えばあなたが歩行中に突然の雨、
あいにく傘の持ち合わせ無し。
空をにらみつけたくなること、ありませんか。
これ、意識してそう考えたかは別に、「今日は雨は降らないだろう」
と勝手に期待(予想)していたにも関わらず裏切られたから腹が立つ、
つまりストレスに転化するわけです。
見込みがもろくも崩れ去った憤りなんですね。
もう一つ例を。
デートの約束をしていたとしましょう。
待ち合わせ時間に間に合うようあなたが必死で
仕事を片付けていると、一通のメール。
「ゴメン、今日残業!スタートを遅らせて」と。
これもストレスになります。
相手もきちんと時間通りに来ると思って
期待していたのに変更を余儀なくされたから。
期待とは関心の裏返しであり、
“全く期待せず生きる”というのは不可能です。
が、ストレスを感じた際は
「あ、勝手に○○を期待していたんだな」と考えられるようになると、
少しは軽減につながります。
「やってらんね~」と思った時など、
深呼吸とともに、ぜひお試しあれ。
■“価値観が異なる”とは・・・
ストレスの原因、期待について記しましたが、
「そうは言っても俺(私)にはあいつが理解できない」という
人間関係に絡むストレスを抱える方もいらっしゃいます。
そこで人間関係に絡むストレス対処法も紹介しましょう。
これ、超重要ですから絶対に心に留めてください。
図をご覧いただけますか。
人の特性を4つに分けました。
感情の露出度合いが縦軸。
思考と感性、その何れを優先するかが横軸です。
あなたはどのタイプですか。
周囲の人はいかがでしょう。
実はタイプの異なる人とのコミュニケーションが問題に。
人は自分の思考・行動が適切であるという前提の下、
生きています。
つまりタイプの異なる人はそれに反するわけです。
これを一般に“価値観が異なる”と言います。
感情露出度の高い人からすると、低い人は「くらいな~」と見え、
感性優先の人からすると、思考優先の人は「融通が利かない~」と
思えるのです。
図の4つのカテゴリーそれぞれが他のカテゴリーの人を見て、
「何か違うだろ~」と感じるんですね。
これがコミュニケーションギャップ発生の要因。
良い悪いではなく、そういう現実がある、
ということを踏まえる必要があります。
■特性を踏まえた期待先読みがストレス軽減に
これに期待が絡むと、
「あいつ(あの人)は何を考えているか分からない」
「何を言いたいのかさっぱり・・・」となってしまうんです。
一方がストレスを感じるコミュニケーションは、
他方も確実にストレスを感じます。
それは図のように特性が異なり、
期待も異なるから。
ですから「誰とでも理解し合える」という崇高な発想(?)は
一旦物置にしまいましょう(笑)。
カテゴリーの異なる相手とのコミュニケーションにおいては、
「この人は自分に何を期待するか」想像を巡らします。
すると相手のどのような期待に自分が反するかが見え始め、
相手の取る行動の意図(背景)が推測できると思います。
もちろん、相手の期待にすべて応える必要はありません。
必要な部分は応え、他は受け流す、というのも“あり”。
期待を先読みしているあなたは
今後の影響などもきちんと判断した上で
行動しているでしょうから。
キャラクターの違いによるストレスは
実は被害甚大。
相手の行動パターンを踏まえ、
期待を読み、あなたのストレスが軽減するよう
思考・行動してみてはいかがでしょう・・・。
(注)ストレスには、肉体的・精神的の2種類があります。
ここでは心的ストレスに焦点を当て、説明しています。
■以下記載も合わせてご覧ください!
「仕事のモチベーションをいかに高めるか?」
「『仕事をしていても意欲がわかない』という時の対処法」