■初級・中級・上級、あなたのマナー、そのレベルやいかに
ビジネスマナーに対する自信、
いか程ですか。
年齢・価値観等で相手に望むマナーレベルは異なりますが、
大枠の線引きは可能。
まずはあなたが初級・中級・上級の
何れに属するか確認しましょう。
その上で上級者が普段から行っており、
かつ初・中級者にも実践可能な具体的手法を記したく思います。
あなたの今後の参考になれば幸いです。
最初にランクの確認。
マナーの良し悪しは
相手にどのような印象を残したかで判定可能です。
互いに気持ちよく過ごすのがマナーの原点。
事後の印象が良い程、上級マナー実践かと。
下記はそういった視点の分類です。
■印象に残らないなら、それは「存在せず」と同義
マナー初級は相手の印象に残らないレベル。
可もなく不可もなく、と言えるかもしれません。
一見問題なさそうですが、どうでしょう。
ビジネスに絡む立食形式の懇親会を
想像していただけますか。
初対面の人と話す、あるいは名刺交換することもあるでしょう。
その場でそれなりの会話をしながら、
会終了の頃には忘れられてしまう人っております。
このような存在感の薄い人、それが初級。
「印象に残らない」とは、厳しい言い方をすれば
「存在しない」と同義。
それは相手が気持ちよく過ごせなかった証です。
要改善かと。
■中級なら、自信を持って大丈夫かと・・・
中級はどうでしょう。
“普通の人”として相手に認識されるのがこのクラス。
先程同様、懇親会で考えれば、
相手が「あの人、見かけによらずお喋りなんだな」
などと記憶に留まる人のことです。
あなたの応対・マナーを通じてそれなりに
相手が気持ちよく過ごせたからからこそ、
記憶にインプットされたのです。
適切な対応であったか否か、その判断基準は相手の気持ち。
同じ対応でも相手により判断が異なります。
そんな相手視点という明確な行動基準のないマナーにおいて
一定の記憶を相手に植え付けるのは凄いこと。
ホスピタリティー含めあなたの臨機応変な対応(マナー)が
評価された、と自信を持って良いのではありませんか。
■「もう一度会いたい」人、それがマナー上級
さて、それではマナー上級者とは
どのような人達でしょう。
相手に「もう一度会いたい」と思わせる、
それが上級レベルの人。
話が面白かったかもしれません、
振る舞いがスマートだったかも。
アテンドがずば抜けていたというケースも考えられます。
何れにせよ、そのレベルが素晴らしく、
かつ相手にとって魅力あるものでなければ
「もう一度会いたい」とは思いません。
正に上級なのです。
果たしてあなたはどのレベルでしょうか。
過去を振り返り、自己採点してみませんか。
同時にこれまで出会った上級者を思い浮かべてください。
多くないと思いますが、そのような人はいるはず。
その方達の何があなたを魅了したのか。
それは今後の参考になるはずです。
■マナー上級者の3つのテクニックを盗む!
そんな上級者がどのようなことを意識し、
人に相対しているか。
誰もが実践でき、かつ相手の印象に残る
3つの行動(マナー)を挙げるとともに、
+αとして携帯マナーについても触れたく思います。
1)始め・終わりにきっちりと。
「始めが大事」と言います。
一方「終わり良ければ全て良し」とも。
ものごと、やはり最初と最後がとりわけ重要。
最初のあいさつ、そして別れ際の一言。
これが相手に大きく影響します。
スタートは“笑顔意識”です。
微笑みながら「初めまして」、
あるいは「今日もよろしく(お願いします)」
と言われて悪い気がする人はおりません。
クロージングも同様。
「お会いできて良かったです」とか
「お蔭さまで良い話(会議)ができました。ありがとうございます」
と言われたら嬉しくないですか。
始め・終わりの一言、本当に重要です。
2)聞き上手・質問上手になる。
始めと終わりの間にある“中”は
どうすれば上級マナーになるのでしょう。
それが聞き役に徹すること。
人は基本的に自分の事しか関心がありません。
だから聞いてもらえることは極上の喜び。
その上、話しやすいよう上手くリード(質問)してくれるなら、
それこそ次から次へ話が飛び出してくること間違いなし。
これはミーティングや会議においても同様です。
発言することで参画意識も高まります。
ですから聞き上手・質問上手は
相手が心地よさを感じる上級マナーに通ずるのです。
3)一声がけの気配り。
マナーとは気遣いです。
「あなたのことにきちんと気づいていますよ。常に忘れていませんよ」
と言動で示すことによって、
相手は「あ、思われているんだ」と感じます。
そこで一声がけ。
例えばすれ違った瞬間に「お疲れさま(です)」
などの簡単な一言で構いません。
相手の存在を認める声がけをしてください。
あなたにファンが増えること、確実です。
こういったことを日頃から自然にできるようになると、
「もう一度会いたい」存在に近づきます。
もちろん、話題が豊富、人間的魅力があるなどの本質的価値を
忘れるわけにはいきませんが、マナーという点においては
間違いなく上級の域に近づきます。
■絶対に守るべき携帯マナー
最後に。
+α)目の前の相手を最優先。
携帯マナーに触れます。
人と話しているにもかかわらず携帯が鳴ると
会話を一方的に中断し、携帯相手(含メールチェック)を
優先する人がいます。
相手があなたとのコミュニケーションという時間を
確保してくれているにも関わらず。
もし思い当たる節があるなら即刻中止を。
携帯相手は“自分都合”でかけてきます。
一方、目の前の相手はあなたに大切な時間を委ねているのです。
何れが重要かは判断するまでもないでしょう。
緊急の用件と思われる場合も、目の前の相手に一言断った上で、
手短に済ませましょう(一旦受けて、折り返しとする等)。
それが互いに気持ちよい時間を過ごす正にマナーです。
マナーの根底に横たわるもの、
それは相手への感謝の心。
それを行動という具体的形にしたものが
さまざまな暗黙のルールです。
ですからどうすればいいか分からない時は、どうしたら相手に、
(例えば一緒に時間を過ごしてくれた)感謝の気持ちが伝わるか、
それさえ考えればいいのです。
あなたも、「マナーの達人へGo!」ですね・・・。
■以下記載も合わせてご覧ください!
「社会人としてのマナーが不安な方へ」
「ビジネスマナー、最低限押さえたいこと10ヶ条」
「ビジネスマナー、スキルアップ講座」
「その社会人基礎力で大丈夫ですか?」
「社会人が持つべき心構えとは・・・」