説明が苦手だから、相手になかなか伝わらないとお悩みのあなたへ

■「説明するのが苦手」という人に共通する4つのこと

「人に説明する、理解してもらうって、
 けっこう難しいな」と感じませんか?

言葉を駆使し、文字を使い、
時に図や表、絵まで用いても、
きちんと分かってもらえない。

そんな辛さとは、できることなら
“おさらば”したいですよね。
大丈夫です、それは可能です。

まずは「説明するのが下手」と自認
する人達に共通する特徴を確認し、
その上で対応策を記したく思います。
ご参考となれば幸いです。

説明するのが苦手と感じている人に、
実際にしゃべってもらうと思うのが、
以下4点。

a.何を一番言いたいのか(結論)が不明確。
b.各論から話に入ってしまうため、聞く側が全体を把握しづらい。
c.話に抑揚(めりはり)がなく、だらだらと説明が続く。
d.聞き手(の目)を見ない

もし、あなたが「説明が苦手」と
感じるなら、上記のいずれか、
あるいはその全てが当てはまるのでは
ありませんか。

4点はいずれも
“聞き手”が感じることです。

従って“話し手”であるあなたは
それらを意識しているかもしれません。

しかし仮に意識していたとしても、
それが伝わっていないなら、
相手からすると“無”と同じこと。

意識していたなら、それが“聞き手”に
分かるような形に変える、
あまり意識していなかったなら、
意識し、実践する、たったそれだけで、
説明力が劇的に変わるはずです。

以下、ぜひお試しください。

■結論はなんなのか、それこそが最も重要

1)一番言いたいこと(主張/結論)を明確にする。
  聞き手が、話を100%全て理解することは
  (ほとんど)ありません。

  ポイントとなる箇所、すなわち話し手の
  一番言いたいことが何かを把握することで
  分かった気になる
のです。

  説明は理路整然と伝えることが目的
  ではなく、理解してもらうためのもの。

  従って聞き手に納得してもらえれば、
  それで当初の目的達成となりましょう。

  ですから、一番言いたいこと・伝えたいこと
  を明確にし、それを説明中に何度となく
  繰り返す
必要があります。

  聞き手に“もやもや感”を残してしまうと、
  「意味不明だ」という思いが強まり、
  「君の説明はよく分からないよ」という
  感想になってしまいます。

  説明の際、最も心がけるべきは
  「主張の明確化」と言えましょう。

■「主張(概要)→根拠(詳細)」という順番にこだわる

2)「主張(結論)→根拠」の順に説明。
  言いたいことが明確になっていれば、
  それをどのような順番で話してもいいか。
  そんなことはありません。

  理解してもらうには、
  順番こそ“重要”となります。

  ではどのような順番で説明すればよいか。
  「冒頭に結論を、その上でその根拠を」
  がセオリー。

  「結論から言いますと、○○です。
   理由としては3つあります。最初に・・・」
  という感じです。

  中間報告など、最終結論が出ていない場合も、
  「今回は中間報告なので、状況のみお伝えします。
   改めて最終報告会を実施します」
  といった形で「結論は次回に」という
  “今回の結論”を冒頭に言ってしまいましょう。

  そうすれば聞き手は、「で、結論は?」
  などと最初から期待せず、
  話に聞き入ることができるのです。
  ◎「『主張→根拠』の流れの作り方」については、こちらも参考としてください

■しゃべりの変化で、ポイントを明らかにする

3)意識して声の大小、スピードに変化をつける。
  人が集中できる時間は15分サイクル
  で巡る、と言われます。

  更に言えば、人の話を聞く際などは
  3分が集中の目安とも言われます。

  いずれにしても集中力は長く続かない、
  ということ。

  特に聞き手に取って興味の乏しい内容
  となればなおさらです。

  そんな中、聞き手にきちんと理解してもらうには、
  ポイント(結論など)をしっかり頭に
  残してもらわなければなりません。

  重要なところは少し大きな声にする、
  ゆっくり話す。

  また、ポイントとなる話の前に、
  少し間を置く、というのも有効な方策です。

  聞き手はそんな話し手の声の変化を通じ、
  意識を覚醒させるのです。

■相手を見て話すことで、説得力が増す

4)聞き手の目を見て話す
  説明が苦手という人ほど、
  聞き手を見て話しません。

  手元の資料に目を落としたり、
  パソコンの画面を見たりしながら
  説明する人を見かけますが、
  これでは聞き手の反応が分かりませんし、
  聞き手からしても「この人、本当は
  よく分からずにしゃべっているのでは?」
  と、疑問を抱かせてしまう可能性大。

  「アイコンタクト」という言葉があるように、
  「目は口ほどに物を言う」のです。

  流暢でなくてもいいと思います。
  間違えたら言い直せば済みます。
  相手を見て話す、それは説明側に
  求められる“必須”
とお考えください。

■不安があるなら、練習量を増やし、自信をつける

5)事前の練習を重ねる
  自信は何から生まれるか。
  場数もありますが、
  やはり練習量に比例します。

  説明に不安を抱えるなら、
  とにかく練習すること。

  それを家族など周りの人に聞いてもらい、
  アドバイスをもらえれば最高。

  不安を打ち消す意味でも、
  1にも2にも練習あるのみかと・・・。

■あなたが“名プレゼンター”になるのも時間の問題・・・

説明力はスキルです。

ですから、誰でも学べば
着実にステップアップ
可能。

最初はまごつくかもしれませんが、
徐々に慣れます。

大丈夫です、仮に失敗したとしても、
それは貴重な経験をした証なのですから・・・。

■以下記載も合わせてご覧ください!

「わかりやすい説明を今日から実践」
「説明上手になるにはちょっとしたポイントがあるんです・・・」
「説明上手と言われてしまう5つのコツ」
「説明下手の原因を掘り下げると・・・あなたの○○が原因なんです」